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小さな冷たい手や 冬の日の髪の匂いも
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何をやって、何をしたいのか。全てがわからない。何がわからないのかもわからない。そんな日々をもう何十ヶ月も何万秒も繰り返している。 一昨日と昨日幼馴染が泊まりに来た。幼馴染が泊まりに来るたびにみんなに電話を掛ける。懐かしい声が受話器から流れ、その瞬間に洗われる気分になる。それでも幼馴染が帰ってしまうとまた日々の始まり。毎日をなんとなくこなす。 「もう生きたくない、生きて行けない。」 と、洗面所で頭を抱えてへこたれる。バッファロー66の真似事をしたところで現状は変わらない。そしてバイトへ向かう。 無駄に長い手紙を書いてみたり、メールで物議をかましてみたり、名作と呼ばれる本を読んだり、単車でギリギリのスピードでカーブを曲がっても、結局何も変わらない。 どう変わりたい? 変わって欲しくないものは自分ではないものばかりで、変わって欲しいものは自分にあるものばかり。そんな毎日。 その唇でどんな嘘をついてきた? その唇で誰を傷つけた? その唇で誰を励ました? その唇で何を食べた? その唇で何万本のタバコを、何万杯のコーヒーを その唇でキスをしたことも忘れてしまったのか? 彼女は呟く。 エキセントリックに生きればいいじゃない。 誰もがキャッチャーを待っているし、またキャッチャーになりたいと願う。 僕らはそんな世代だ。 そんな世代を笑え大人たちよ! あの頃は若かったと言え 恥ずかしい日々だったと言え! そしてあの頃はよかったと言え! 僕は決して忘れない。今の痛み。今の虚しさ。今の純粋さ。 いつまでも保ち続ける。
純情さを忘れてしまった。 周りに翻弄されすぎて、上手く笑えないんだ。 好きな人がいる。安っぽい言葉だ。好きな人。 僕たちは誰からも理解されないだろう。それが辛くないと言えば嘘になる。しかし、僕はずっとこのままだ。前にも後ろにも進めない。 ※一人称を俺から僕に変えます。
就職活動は休戦状態に入った。もう何もかもがよくわからないのだ。 世界の終わりしか望んでいない。 正しさや当たり前なんて無縁になっている。どうしようもない自分の弱さだけがここにあり、それを自覚するのをただただ拒んでいるだけなのだ。 それなのにあの子は側に居てくれる。 とても嬉しい。だけどとても辛い。 無垢や純粋さは時として凶器となる。 それを恐れ、何も出来ない。 気温が上がって最悪だ。 最近気付いたことは、大人になりたくないとか、そんなことは思わなくなった。僕たちはもう大人なんだ。妥協と我慢をして、それが当たり前になった時僕たちは大人になってしまった。人身事故で電車が止まることに疑問を思わなくなった時、自分の感情を押し殺して笑顔になれるとき、自分を偽って面接に望む時、僕たちは大人の顔をしている。大人になり失ってしまったものは、大人になればいらなくなるものばかりさ。 むしろ、いつまでも反抗期のような感情でいると、この社会では生きてはいけない。 「ライ麦畑でつかまえて」に共感できなくなった時、「山田かまち」に共感できなくなった時、「銀杏BOYZ」に共感できなくなった時、僕は大人になったことを感じる。 いくつもの繋ぎたい感情を断ち切り、繋ぎたい思いを諦め、それでも生きようとしている世代に僕は涙が出そうになるのだ。今日も就職活動の帰りの電車から見える夕焼けに泣いてしまいかけた。 そんな純情な思いは消え、イノセントや無垢とも言えるものを馬鹿にし、先に進む。それしか出来ない。 今を繋いで、十年後の自分よ。 その季節も、その匂いも。 ソラリスと言う使ったことの無いフィルムを買った。 今度郡山に桜を撮りに行くのだ。 桜なんて見たくも無い。冬のままでいればいいのに。 逆らえないものばかりで、分からないものばかりでどうしたらいいのかわからない。 桜を見てどんな顔をするのだろうか。 |
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