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小さな冷たい手や 冬の日の髪の匂いも
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何十枚もアイリスに手紙を書く。 僕はアイリスのことは、わからない。僕のことも分からない。僕が書きたいから手紙を書く。書いて書いて… でも言葉にした瞬間伝えたいことは消え去ってゆく。 そして本当に伝えたかったことや、わかりたかったことは決して言葉なんかには出来ないものなのだ。アイリスは僕の顔を撫でる。お腹を撫でる。しなやかな指先で。 僕はアイリスのぬくもりを感じる。匂いを感じる。 シナプスの繋ぎ目にしっかりと記憶して起きたいのだけれど、視覚情報で得られるものではないからいつもあやふやになってしまう。 繋いでおきたいのは未来? きっとこんな感情もいつかは忘れてしまうかもしれない。 それでいて大きな穴を作って、誰にも埋める事の出来ない大きな穴を開けてゆく。 覚えなくていい感情を覚え、どんどん穴が広がる。 アイリス、僕を消して欲しい。 * コメント *
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