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小さな冷たい手や 冬の日の髪の匂いも
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なんとなくの話だ。 今日はバイトもなく放課後の予定もなかったので部室で後輩達とトランプなんかをして過ごした。こんなふうに出来るのもあと二週間くらいだろう。二週間後には俺は部活を引退してしまう。幹部の仕事も終了だ。幹部では副部長の役職に就いていた。俺達の総括が終了し、二回生の後輩達の総会が終われば引退と言う形をとり、事実上写真部からは遠のく。行こうと思えば部室には行けるが、あまり気分は乗らないかな。後輩達や同回のやつらには会いたいが、なんとなく引退後も居座るは気が引ける。前に、引退は寂しいが楽しみであると書いた気がするが、実際はそんなこともなくやっぱり寂しいし、居場所がなくなると思うと大学に行く意味さえ分からなくなりそうだ。 後輩達とのトランプのあとはスーパーによって晩御飯の材料を買い、一人で作り一人で食べた。付き合っている彼女もいるわけでもなく、金がないから誰かと飲みに行くなんてのもありえない。いつもこうして、ご飯を食べ、パソコンを開き、ネットの世界へ舞い落ちる。アニメを見たり動画を見たり、アマゾンや楽天を覗いたりしている。一応立場上は就活生であるのだが、就職活動たるものは何一つやる気が起こらずただ、現実逃避に打ち込んでいるような気がする。ボーット物事を考えたり、突然単車で出かけたりもする。そして眠くなった明け方に眠る。 「未来で待ってる」 そう言われてもどうもピンとこない。俺は今で十分だ。今が楽しすぎる。そして今不満な部分が多すぎる。そしていつもどこにも行けない。どこかに行きたい訳じゃないけど。 なんとなく、が多すぎて困る。 なんとなくこうなればいいな、とか、なんとなくこのままで、なんとなくもう少し、 誰かに気づいて欲しくて、誰かに認めて欲しくて、誰かに褒めてもらいたいのが本音かもしれない。 * コメント *
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