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小さな冷たい手や 冬の日の髪の匂いも
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八月に入った。 そうアイリスは呟いた。それだけだった。 一切の不安や悲しみや恐怖はいつでも消し去ることは出来ない。満身創痍で進んでいくしかないのだ。いや、進んでいくという表現は正しくは無い。ただ、流されるままに時間は過ぎてゆく。いつだってそうだ。 あがいてもあがいても、何も手に入れることは出来ない。手に入れたいものなどなかったほうがよかった。何も知らなければ、覚えなければ幸せに暮らせたことは多い気がする。無知でいる方がいきやすかったりもする。 時間は沢山あるはずなのに、なぜだろう、無駄な時間をいつも過ごしてしまう。 それでいて行動できない。諦めてしまっている。 特別な才能が眠っているのにそれを見出せない。 誰もがそうであろう。 アイリスと一緒にいると言葉と時間を失う。 もっと失って行けたら。 記事を書かなかった。 それはそれで毎日は過ぎていき、感情は移り変わってゆく。 今恐怖しているのはなんだろう。毎日が流れ行く中で、何も掴めず掴もうとしない。 行動が出来ないのだ。それでいて、ただ怯えているだけなのだ。 何か書きたいことだあってどうしても言いたい事があったはずなのに、忘れてしまった。 泣きたい。 扁桃腺が酷く腫れ、喋ることも食べることにも痛みを生じていた。高熱にうなされて、どうしようもなく惨めな気持ちだった。アイリスに熱が移っていないかそれだけが心配だった。 近頃アイリスが人間に近づいている気がする。 それは僕にとても安心感をくれるのだけれど、切なさからは遠ざかっていく気がして。 至高を目指さなくてはならない。 どんなことがあってもどんなに自分自身の感情が変わってしまっても、狭き門を目指すことを忘れてはならない。 熱にうなされて夢を見ていた。 アイリスが夢に何度も出てきて、頭を撫でてくれたんだ。それが嬉しかった。 きっと僕たちはこの世界から逃れられないのだ。 一般的に囚われ、普遍的を貶し、至高を求めるのも難しい。 でも僕は今日ほど、美しく切なく儚く思えた日はなかったのだ。 自分自身の不甲斐無さもアイリスの感覚も全て優しく僕を包み込んでくれたのだ。 次々と今期の深夜アニメが最終回を迎えてゆき、それで季節が巡っていくのを感じる。そのやるせない思いと、来期のアニメが楽しみだったりでそれはそれで季節の変わり目を切なくも優しく向かい入れようとする瞬間でもある。
恋をすることは人類最大の謎と言っても過言ではない。古今東西なぜだか人は恋に囚われたように生きている節もある。歴史は愛と戦争の繰り返しなんて言葉もあるくらいだ。 ではなぜ人は他人を求めるのだろうか。僕は同性愛否定派ではないのであえて異性を求めると云い回さないでおく。恋とはなんぞや? もうすぐ四半世紀も生きているにも関わらずその謎は未だに僕自身の中で解決されていない。しかし、この欲求は半分は本能によるものではないかと考えられる。人間は三つの欲求がある。寝ること、食べること、そして性的欲求。 恋はその全てを兼ね備えているのではないか。 例えば寝る時は一人で眠るのは寂しい。食べる時も一人では寂しい。一人での性的欲求は虚しい…。 その全てを埋めて欲しくて人は恋をするのではないのだろうか。 さらに特定の他人とそれが出来たらどんなに素晴らしいことだろう。などなど… それが恋をするきっかけになるものなのではないだろうか。 しかし僕に芽生えるこの感情は決して恋などではなくもっと尊く儚いものなのだ。 |
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